腸活で食物繊維・オリゴ糖・発酵食品の摂取量の増加をオススメしない場合もあります
このブログでは腸活がすごい!ということをたくさんオススメしてきましたが、食物繊維の摂取を増やすことをオススメしない場合があります。
ご高齢で便秘しやすい人、ストレス性便秘の人
不溶性食物繊維をたくさん摂取することにより、逆にウンチが硬くなり悪化することがあるそう。水溶性食物繊維はそういった心配がほぼ無いようです。
大腸通過遅延型便秘症、便排出障害
食物繊維をたくさん摂取することにより、逆に悪化する場合も多いそうなので、専門医の診断に基づいて判断する必要があります。
SIBO(小腸内細菌異常繁殖)
腸内細菌の増加に貢献する食事ばかりする人ってあまりいないと思うのですが、オリゴ糖や発酵食品をたくさん摂りすぎてしまうと、小腸内の腸内細菌が異常に増えすぎて、水素やメタンガスが大量発生し小腸がパンパンになり、便秘・下痢・お腹のはりなどの症状が出てしまいます。
通常、小腸は大腸とは違いガスがたくさん発生する場所ではないため、ガスが異常発生すると、小腸の粘膜が傷ついてリーキーガット症候群のような症状があらわれることがあるそうです。
善玉菌であっても理想の腸内細菌バランスを崩すほどに増やしてしまうのは良くありません。
他にSIBOを起こす要因としては、加齢による機能低下、回盲弁のゆるみ、小腸のぜん動運動の低下、免疫力低下などで小腸内の腸内細菌が増加することがあげられています。
また過敏性腸症候群(IBS)の患者の80%はSIBOを併発しているというデータもあるそうなので、FODMAP(フォドマップ)と呼ばれる、発酵作用のある小腸では吸収されにくい(大腸では腸内細菌のエサとなります)4種の糖質の摂取を控えるようにしましょう。
F・・・発酵性のある
O・・・オリゴ糖(小麦製品、玉ねぎ、豆類など)
D・・・二糖類(ラクトース[乳糖]:牛乳、ヨーグルトなど)
M・・・単糖類(果糖:りんご、桃、ハチミツなど)
A・・・and
P・・・ポリオール(ソルビトール:人工甘味料など)
何かしら腸に病気を抱えている人は、専門医の診断に基づいて判断することが必要です。
以下の厚生労働省のホームページが参考になります。
大腸通過遅延型便秘症や便排出障害では、食物繊維を増やすと悪化する場合も多く注意が必要。専門医の診断のもとで適切な治療を進めましょう。
「便秘と食習慣」 厚生労働省:生活習慣病予防のための健康情報サイトのHPより
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※リーキーガット症候群(腸もれ)とは
ふつう腸内では、有害物質が体に入ってこないようにと、細胞同士がしっかりと結合しバリケードをはっています。
しかし、食物繊維の少ない食事や、お腹の不調の慢性化などでは、細胞同士の結合が緩くなって、腸内細菌や有害物質が血液中に漏れ出して運ばれて、全身の細胞を傷つけてあらゆる病気につながるのだそうです。.
(アトピー、喘息、じんましん、うつ、メタボ、などなど)